マーチャンダイジング【Merchandizing】

  「商品化計画」が正しい訳語である。しかし、一般的には、マーケティングと同等とされたり、マーケティングを市場要請への対応と考えるのに対して、販売流通への対応という意味とされるなど、定義の混乱や曖昧さが見られる。
 商品化計画とは、企業が競合他社に対して差違的優位性を強化するために、顧客やユーザーの要望や欲求に対してできる限り、商品やサービスを適応させる手段である。教科書的な定義では、「マーチャンダイジングとは、製品またはサービスを企業のマーケティング目標を達成させるための最も有効な場所・時期・価格・数量で、市場に流通と供給をするための計画と統制と制御である」ということになっている。が、一方で、特に製造業者において、「製品計画=プロダクトプランニング」という製品主体の言葉が生まれてきたことはあまり知られていない。しかし、この製品計画に対して、マーチャンダイジングは、改めて、商品を中心とした営利活動全般を示す言葉となり、マーケティングの定義とも明確に区別されるとことになった。そして現在では、商品の情報化によって、マーケティングと同様に、マーチャンダイジングも変容を余儀なくされている。eコマースの登場などで商品化計画そのものが大きな変革を要請されているのだ。なおかつ、環境問題や廃棄物の回収なども、マーチャンダイジングに包含されなければならないという状況になってきている。こうしたなかで、新たな情報戦略によるマーチャンダイジングの新しい手法の開発が求められており、そこにおいて、デザインが果たす役割はひじょうに大きく、デザインによってこそ、新たなマーチャンダイジングの手法の提示と実現が可能であると確信している。   

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