類型化【 Classification/categorization   】

  類とは、論理学的に2つの対象の近接性や親近性、あるいは包括性と非包括性に関する外延的な概念である。したがって、その包括性の分別によって、漠然と類であるかどうかを決定することができる。類=クラスをさらに形式と内容、あるいは両方が包括されたとき、類型化と言われるが、簡単に言えば、カテゴリーという呼び方で類型、あるいは類型化という経験則とする概念となり、近接性の基軸になる。類型化を捨象する異種性、異種化というのは、まさしくユニークさ、独自性、オリジナリティという評価に繋がる。こうした類、類型を学問とする類型学があり、論とする類型論が成立している。類型学はある事象の特性を「型」として、他の事象と区別する概念の整序方式ということができる。もう一方の類型論、多様な諸事実や現象を類型化して、整理や分類、比較することによって、その質的変化を論じる方法となる。さらに、類型がパターンとして認識される場合は、その分析を類型パターン分析と呼ぶ。この類型パターン分析は、複数のデータの変数的な組み合わせによって、統計的な分析や属性空間の設計を行う手法である。クラスター分析などはこの一手法と言っていいだろう。かつては、社会学者や哲学者が、経済や宗教、組織、経済などを類型として収集、整理分類するなかで、「類型」という定義の基礎が確立されてきた。しかし、コンピュータによる演算的な手法によって、類型の定義はさらに拡大するとともに、集約しつつあると私は判断している。
 デザインにおいては、デザインによる社会の日常的なささやかな変革から、巨大なシステムやダイナミクスの表現までを、果たして、類型という概念、あるいは論理で再定義できるのか、つまりデザイン表現そのものが現代表現の類型化に包括されるかどうかということが問われているのである。   

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