オーサリング【Authoring】

  コテキストや画像、映像、音声、動画などを素材として編集し、目的とするデータを作成すること。このデータは、コンテンンツ、ソフト、タイトルなどと呼ばれている。一般的には、マルチメディア要素を編集・統合してタイトル化してまとめる作業をオーサリングと呼ぶ。したがって、単なる動画編集やプログラム作成をオーサリングと呼ぶことは正しくない。  こうした呼び方に違いが起こったのは、次の理由が考えられる。マルチメディアという大枠的な呼称が普及し過ぎたことであり、どんな要素データがマルチ化するのかまで予測が立たなかったこと。むしろ、メディアインテグレーションやハイパーメディアなどという分野や、その定義が定まらないほど技術進化が早かったことである。今ではマルチメディアの実体が、CD-ROMやWebやDVDなどが登場した結果、CD-ROMオーサリングやWebオーサリングなどと呼び分けられるようになったが、すでに最近では、DVDのタイトルの作成に関して「オーサリング」と呼ぶ傾向が強まってきている。オーサリングのための道具的なものを、オーサリングソフト、あるいはオーサリングツールという。これらはテキスト表示機能、画面表示機能、音声再生機能、ストーリーあるいはプロット分岐機能で構成されている。こうした機能は、基本的には、SQL(System Query Language)が言語としての代表例だが、一般的には、スクリプト言語で記述されている。  オーサリングツールを使いこなしていくためには、デザイン的手法は不可欠である。なぜなら、オーサリングソフトのアプリケーションテクニックよりも、いわゆるコンテンツでザインとしての完成度を創出することが、オーサリングの決め手である。そのためには、HCI(Human Computer Interaction)という、情報工学、芸術学、心理学をベースとしたデザインが求められている。言うなれば、オーサリングデザイナーという職能養成のための教育方法論が改めて求められるだろう   

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