マーケティング【Marketing】

  売り手と買い手による商品交換の現場を市場、つまりマーケットと言う。その場での各種取引の行動をマーケティングと呼ぶ。マーケティングは市場での営為行動全般を示す言葉であり、すでに日本語になっている。例えば、マーケティングリサーチ=市場調査という言葉がある。これは商品の生産者や提供者である企業組織にとって、その商品流通の構造を対象とした用語であり、商品そのものに限らず、市場・製品・販売・サービス・流通・広告・消費衝動など全般的な動向に対する対処行動への調査を意味している。生産者や提供者である企業活動においては、マーケティングそのものが、営為行動の根幹であるとも言える。
 こうした生産と消費の関係性がこれまでのマーケティングの根本的な図式であったが、情報社会においてはこれが変容してきており、マーケティングの構造の変化・変質が起こっている。さらにリサイクルや環境対策をもマーケティングの構造に統合していく必要があり、市場動向の情報収集や分析に、商品と環境、サービスと環境、広告と環境など、これまでにはなかった概念と行動指針を深く介在させていくことが求められてきているのである。そのために、マーケティング的な情報操作の手法が開発されているのだが、それはすでに商品そのものがメディアになっているということを証明している。つまり、情報社会においては、マーケティングとは情報化営為行為であると言うことができるのだ。そして、マーケティングにとってデザインは、コミュニケーションを完遂し、その営為行為を支援するための重要な手法となっている。   

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