ノイマン型コンピュータ【The von Ncumann-type computer】

  実現され稼働しているほとんどのコンピュータが、このノイマン型という方式である。1946年、数学者ジョンーフォン・ノイマンが、当時軍事機密として開発されていたコンピュータ「EDVAC」の論理的側面をまとめた論文を独断で発表したため、世間的にはノイマン方式のコンピュータとして認識されるようになった。この方式は、「ストアドプログラム方式」または「プログラム蓄積方式」と呼ばれ、プログラムをデータとして記憶装置に格納することで、これを順番に読み込んで、タスクを実行していくコンピュータの総称となった。現在のすべてのコンピュータはこの方式である。つまり、この方式から解放されない限り、新たなコンピューティング技術はあり得ないと考えられる。いわゆるCPUとOSの関係は、ノイマン方式に頼り切っていたが、OPENSTEPというOSにいたって、ソフトウェアそのものによって、ハードウェア、つまりCPUに依存しない方式が提示された。それが集約された形式はMacOSXである。CPUに頼らず、特にカーネルの構成が変更できることで、アプリケーションそのものまでがユーザーオリエンテッドになっていく可能性が生まれてきた。ただし、これもいわばノイマン方式の延長でしかない。しかし、こうしたノイマン方式からの解放を求めていくことで、流体素子、遺伝子素子、神経素子などを用いた新しいデバイスとともに、OSがハードウェアから解放されることで、新たな情報処理手法のコンピューティング技術の形式、その革新性が生まれてくると予測できる。具体的には、現在、グリッド方式によるタスクシェアリングなどのように、さまざまな情報処理素子の開発によって、ネットワークのノードそのもので、ノードの組.み替えが自在化する方式などが研究されている。このようにノイマン型の限界を超えて、次世代のコンピュータのあり方が見えてきたということに注目することで、情報デザインの新しいあり方が見えてくるだろう。   

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