Design on Science & Technology

デザイン理工学

科学と技術を背景に、「設計学」と「情報学」を基盤としたデザイン手法の導入を目的とする。デザインによって学際的に、新たなデザイン理工学領域を構築を計ることができる。 デザイン対象は、理学的に科学を考察し、工学的な技術を先端的かつ領域的に統合し、かつ統一的なコンセプトによる人工物設計である。その具体的な人工物には、モノの形式化と内実的な実装設計によって、デザイン技法の革新化により美学的な造形を計る。つまり、これまでの工学領域を理学的に拡大しながら、さらに、デザインによって焦点を明確にすることで、デザイン思想とデザイン意図をより科学的に統一化できうる学識と実務学の進化を目指していくことになる。この学識は、これまでの理工学領域を、デザインという実務的かつ美学的手続きを導入することで、より先端性を獲得することができる。それはまた新たなデザインシステム学を創出するだろう。

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